HOME RELEASE REVIEW INTERVIEW LIBRARY LINK
COMPASS -日本語ラップ WEBマガジン-


10月18日リリース後、シーンの話題をかっさらい、リスナー達を騒然とさせた一枚、鬼一家 『赤落』。既にお聴きいただけただろうか?そのリリックに、フロウに、ライミングに、にわかに魅せられたものも多かったことだろう。

今回、服役中の鬼一家代表、鬼への手紙という形でのインタビューに成功した。COMPASSだけに語られた、鬼・本人からの貴重な言葉を全文掲載。
今はただ、鉄窓の向こうで息を潜め時を待つ、鬼の叫びが聞こえるか――


●まず、「レペゼン福島いわき小名浜・鬼」の生い立ちと、鬼として音楽活動を始めることになったきっかけを教えて下さい。


<生い立ち>
俺のことは “小名浜” を聴いてもらえれば、ある程度わかるように書いたけど、幼少期の生活環境の大切さ、十台半ばで見た死、赤落ちして感じたことや現在の思いを時系列にまとめた。大雑把な曲だけど、聴いてもらえればわかるはず。
<きっかけ>
中学を卒業した頃、深夜放送で偶然見た番組で、初めてHIPHOPを知った。この頃からバンドでボーカルもしてたから、RAPというスタイルには衝撃を受けた。違和感もあったけど、素直にかっこいいと思った。


●「鬼」という名前の由来は?

本格的にリリックを書きはじめた19歳の頃、CLUBで遊んでたラッパーが 「鬼ケン」 と呼び出したのが始め。


●鬼一家の構成を教えて下さい。

鬼一家 : K・E・I、D-EARTH、BLOM、923、司。
鬼二家 : こっちはバンド。メンバーはまだ秘密。
鬼三家 : しゅんじ、ターボ、伊達8000。


●10/18、遂に「赤落」リリースとなりました。ストーリーもの、エロネタから政治ネタまで多彩なトピックが印象的ですが、リスナーに伝えたいことは何ですか?

ラップを通して伝えたいと思います。


●政治ネタでは小泉元総理をこき下ろしたり、痛快なリリックにやられました。現在は麻生総理となりましたが、混迷を続ける日本の政治に言いたいことは?

人任せにしちゃ駄目。何かを任せられる人なんていない。庶民のことを考えてる政治家なんていない。メディアで何を言っても、それを鵜呑みにする人はいない。だからといって、希望を捨てたわけじゃないし、今も信頼できるオピニオンリーダーを待っている。それは誰もが思ってること。その日の為に、俺達庶民は準備する時間だと思ってる。ギャングスタでもハスラーでも何でもいいけど、自分のスタンスで自分の視点で日本を見ることが大事だと思う。


●ライミングに相当なこだわりを感じましたが、ご自身にとってライミングとは?

まず、何を基準にこだわりを感じたのかが疑問だけど、ラップをする上で韻を踏むことは「基本中の基本」で「正統派で王道」なだけ。それ以上でもそれ以下でもない。それだけに、ライムに縛られない様にしてる。必要なのは気持ちだと思ってるから。


●ライミングよりもフロウが重視されている昨今の流れをどう思いますか?

そうなの?たとえそうだとしても、フロウのあるMCが果たして何人
いるかが問題でしょ。


●今作は新曲+既存曲とトピックの時代背景をみても、ひとつの集大成と感じました。次回作では新たな試みを含めて、どのような作品像を描いていますか?

そう感じてくれたことには、素直に嬉しく思います。関係者の皆様
のおかげです。本当に感謝してます。ありがとう。 でも、アルバム
として納得のできるモノではありません。だって、しゃばにいないんだもん。当然でしょ?次のアルバムは、どうしても
“獄中手記” 的になっちゃうよ。来年の今頃には出したいと思ってる。リリック先行なんだけど、鬼汁たっぷりなんで、俺のラップが好きな人には楽しんでもらえると思うよ。


来年春に出所されると聞きましたが、出てこられたらまず何をしたいですか?

前の懲役は満期だったから、じいちゃんと中学からのダチの葬式出れなかったから、線香あげに行ったけど、今回も
じいちゃん死んじまったから、線香あげに行くよ。


●最後にCOMPASS読者にメッセージをお願いします。

こういう機会をあたえてくれたCOMPASSに、感謝しましょう。




鬼一家
1st Album
「赤落」
赤落PRODUCTION
\2210円(税込)

(2008/11/10)
 文案:柿次郎、カナコ



COMPASSについてお問い合わせスタッフ一覧